企業が取り組めるワーケーションを探して
「ワーケーションに関する調査」を実施した結果が出ていました。
ワーケーションの導入検討 担当者の85%以上が「ない」と回答
総務担当者の85.4%が「検討したことはない」と回答した。
「導入している」と答えた担当者はわずか3.5%で、「導入を検討している」が8.8%、「導入を検討したが導入しなかった」が2.3%だった。
そうでしょうね。
企業からしたら、バケーションもあるのにどういう理由で検討し、どう運用するのか?というのは「今のワーケーション」だと極めて難しいです。
フリーランスの方は勝手にやっていますので、既にこの考えは浸透していますし、やりたい人は勝手にやっています。それだけでは発展しません。
やはり企業が取り組めるワーケーションのあり方、仕組みを考えていく必要があります。
ホスト側は安易に研修に走るな
どうしても企業に来てもらうために考えてしまうことは「研修利用」です。
確かに企業がお金を出すには「研修」という形は説明がし易いというメリットがあります。
が、ワーケーションとなるとどうでしょうか?
ポジティブ要素として以下が上がっていました。
「社員のワーク・ライフ・バランスが向上する」で59.4%、次いで「従業員満足度が向上する」が56.5%、「テレワークが促進される」が55.1%だった。
これだけでもポジティブ要素は研修になると大きく減ると思いますね。
わざわざ別の場所に行き、閉じ込められて研修三昧となると、ワーク・ライフ・バランスは向上はしないでしょう。本当に好き同士ならともかく、会社の同僚というだけで旅行させられて満足度が向上するとも思えません。
もちろん、向上する場合もありますよ。ただ、その世代がたまたまとても仲良しが故に成功したからといって、次の世代が成功するとも限らないものです。
テレワークの促進は家でも十分です。
移動を伴う分、当然ながら紛失や故障などの発生は増えることが予想されます。
なので「企業に来てもらいたい=研修だ」では通用しないですし、なんならホテルの方が何かと便利でしょう。
「関係人口の創出だけできればいいんだ!」というのであればそれもありですが、その場合はホテルを超える価値がないと勝負になりません。
疲れた人への放牧目的はどうですか?総務さん。
サラリーマン時代を振り返ると、一番それなりに時間が取れたのはプロジェクトとプロジェクトの合間です。
そこで、「ご褒美」としてワーケーションをさせるというのはどうかなと。
放牧ですね。ずっと家や会社で根詰めてプロジェクトをしていると、どうしても心が荒みます。
例えば仕事の目的を以下のようにすれば、リフレッシュした気持ちで考える事ができるのでは?と。
- プロジェクトの振り返り
- ノウハウ集のまとめ
- オンラインでの技術研修
根詰めてやらなくてもよく、周りに人がいない方が新鮮な気持ちでできそうなものを上げました。
これであれば早上がりでも問題ないですし、「軽く半休と組み合わせてゆったりしてこい」ができませんかね。
ただ、やはりそこにお金を出す理由ですよね。
休暇の側面もあるため、全額補助は難しいでしょうが、コワーキングスペース代+αの移動代が出ればいいんですが…。
あくまでもご褒美として、ですね。
企業が受け入れるのにあったらいいなという設備
どちらにしてもフリーランスならともかく、企業に所属している人を受け入れるとなると、ホスト側も色々と求められます。大企業なら尚更でしょう。
あると便利な設備をそろえておくと、少しは差別化にはなると思います。
個室スペース
テレワークだと会議はオンラインです。
その時に気になるのは周りの声。
あると便利なのは個室スペースですね。完全に遮音してなくても、あると非常に助かります。
金庫やコインロッカー
これがあるといいのになーって毎回思います。ほとんどないです。
例えば食事に行くのに、全部持って行かないといけないのは結構キツイです。
個人のPCとかは嫌だけど最悪取られても影響は少ないですが、会社から貸与されているPCだと死活問題です。個人のPCを入れるためのロッカーが欲しいですね。
ご飯やちょっと席を外す時に、2台持ち歩くか1台になるのかは大きい。
オートロック
これもあるとないとでは企業側の選択肢から外れるでしょうね。
やはり盗難を恐れますので、無いというだけで必然的に脱落もあるかと。
高尚な意味を求めないでほしい
ワーケーションに効果をそこまで求めないでほしいですね。
半分仕事をするので、100%リフレッシュとは言い難いです。実際やってみると分かりますが、結構ハード。
企業の社会的活動の一環、地方創生のお手伝いという感じでもいいんじゃないでしょうか。
(まぁ余裕のある企業でないと甘くないと思いますが。。。)
まだ全然答えはありませんが、「企業が行うには?」を解決しないと発展しないのは事実です。
なんとかしてそれを見つけていきたい。