ワーケーション、ここが最難関

私は2021年6月現在で20か所近くワーケーションをしています。
(後でまとめないと)

そのような話を知り合いにすると、「面白いねー」と言ってくれますが、「これを勧めたいと思うんだよね」と言うと途端に「うーん。。。」となります。

なぜか?

簡単です。明確に行く理由がないから。
ワーケーションは単なるバケーションではありません。ここが曲者です。大なり小なり「仕事をする」ことが前提です。
リモートワークができる人が、わざわざ金払って新幹線にでも乗って、遥々行く理由って?ということ。

自分の取り組みを話すと理解はしてくれますし、関係人口の創出という課題を対応するには確かに効果的ではないか?と思ってくれますが、少し話していくと徐々に雲行きが怪しくなります。

「家でいいじゃん」

結局行きつくのはここです。
これを超える理由がないとワーケーションはビジネスとして成立しないと考えています。

「たまには環境を変えてみる」というのは確かに効果的です。
ほぼデスクワークしかしない人が極稀に行う出張は楽しいですし、環境が変わることで仕事が捗るということはあります。

が、それでも家を飛び出し、近くの喫茶店でもなく、東京のホテルでもなく、東京から数時間離れた場所で仕事をしに行くというのは並大抵のハードルではありません。

数泊するなら当然旅行としての準備も必要ですし、個人でやるならホテルの予約からコワーキングスペースの予約、レンタカーや食事場所に加えてワーケーションのもう1つの目的である遊び場所も調べる必要もあります。

更に言えば、当日晴れるとも限りません。
私は何度か雨で行きたいと予定していた場所に行けなかったこともありました。
アウトドアレジャー系だとどうしても天候にも左右されてしまいます。

色々な事を総合的に考え、「まぁ家でいいか」となってしまうのを超える何かが必要です。
これをずっと考えています。

割と効果的だったモデルケース:前泊目的

私は乗馬をしていて、先日試合が静岡であり、試合当日のスケジュールの関係で、早朝から会場に入らないといけないというケースがありました。

その際に、当日朝に行くというのは大変です。
であれば、ということで前日の段階で静岡に入り、そこで1日コワーキングスペースで仕事をし、前日の内に試合会場の近くのホテルまで移動して1泊、翌日は比較的ゆったり会場入りができました。

前泊は昔からやっていた内容ですが、「前日にどうしても休めない」という時などは当日頑張って行くという方法しか取れなかったでしょう。もしくは夜の内に出発するか。
どちらにしても少し無理をしないといけませんでした。

「果たしてこれがワーケーションなのか?」と問われると微妙ですが、多くの方が考えているワーケーションの定義では浸透するのは容易ではないと考えています。

少し違うアプローチを考えていきたいですね。

私は試合後そのまま帰りましたが、例えば金曜日と月曜日をコワーキングスペースで仕事としたら、比較的空いているであろう曜日に移動ができるというのはメリットです。
体力を使い果たしてえっちらおっちら帰るのではなく、ある程度仕事込みでスケジュールを立てられるのもいいんじゃないでしょうか?

そこまでして仕事をするのか?と思うかもしれませんが、「どうしてもイベントには行きたいが、あまり休めない」「イベント後にぐったりして仕事をしたくない」という方のニーズには応えられるのではないかなと。

そういう利用も考慮し、ワーケーションとして誘致するというのは1つのアイデアとしてアリだと思っています。

行く理由を明確にさせるために

自治体などのワーケーションの資料を見るとどうしても「自然」「景色」「美味しいご飯」「アウトドアレジャー」といった表現になっているような気がいます。

もちろんそれは重要です。旅行では。
ただ、ワーケーションは単純な旅行ではありません。

自由に使える時間が減りますので、「レジャーを全部満喫♪」ってわけにはいきません。

自分の場合はドローンが好きなので、早朝に海岸に行き、そこでドローンを飛ばしたりしています。
また、例えば桜の季節などは満開の桜を見に行くとかですね。
フリーランスとしてプロジェクトに関わっているので、どうしてもコア時間の稼働が必要なため、使う時間は朝もしくは夜です。