詰め込み過ぎはダメです

記事はこちら:「ワーケーション」が自治体によるアイデア合戦の主戦場に。あの手この手の誘致施策の行方は。

色々なワーケーションが至る所で出ています。
最近特徴的だったのは新幹線の中で仕事をするワーケーションってのも売り出されました。

色々なアイデアが出るのはいい事ですが、忘れてはならないのはワーケーションは「ワーク」が前提のバケーションです。
ただ休むだけならレジャーですし、仕事をするだけなら場所を変えたリモートワークでしかありません。

観光庁資料より

観光庁の資料を見て、業務型ってのはワーケーションって言えるかな?
地域課題解決型なんてのは好きな人はやってますし、それが仕事の人はいいですが、サラリーマンが自社の仕事ではなく副業でやるイメージなのかな?

休暇型というのも理想はいいもののぶっちゃけ無理があり、「そうまでして仕事をする必要があるのか?」というとてつもない大きな壁にぶつかります。

私はワーケーション賛成側ですし、実際に20を超える場所でワーケーションをしています。
推進したいと思っています。

だからこそこのハードルを乗り越えるためにはどうプロモーションしていくべきか?を考え直した方がいいと考えています。

普通の旅行よりハードの場合もしばしば。

特に自治体が行うケースなどでは割とみられます。

舞鶴市の例などは最たるものです。

このほど任意団体「京都移住計画」の依頼で1泊2日のワーケーションツアーを企画・実施した。移住や定住を研究する大学教授や建築士らが、農業体験や地元住民との交流、高台から入り江の絶景を望むカフェでのワーク体験を通じ、“ならでは”の過ごし方を堪能。

確かにワーケーションをして、行く先々でお話しできるのは楽しいです。
ですが、分刻みのスケジュールになったりすることも多く、バタバタするケースがあります。

バケーション要素無しになったら…と思うと「こういうのが好き」な観光客が来るだけです。
観光とは違います。観光要素がありますが、仕事次第ではなくなるのがワーケーションです。

交流もほどほどに

交流は確かに楽しい面もあります。
ただ、舞鶴市の例などは巨大なバックアップがあってこそなんですよね。

毎回できればいいですよ。ただ、本格的なものであるほど「続かない案件」なんです。
こういう「体験会」に来た人しかやらない案件では、普通の人は来ないです。
いわゆる「意識の高い人」はやりますよ。問題はそう言う人は既にやっていて、これからもやる人なんです。なのでパイは変わらず、特定の人が右から左に流れているだけ。

無理なく続けるには?と考えた時、自分の体験を。
ワークスペースで誰に話しかけていいのかは分かりません。
普通隣で仕事をしている他社の人に簡単には話しかけられません。営業じゃないんだから。

それであれば、管理人さんが簡単にファシリテートして、15時に中央のテーブルにお菓子を置き、「皆さん、食べてくださいねー」とか言って集めて、その場でユーザ同士が話すとかの方がよほど続きますし、楽しいです。

自分は管理人さんにたまたま別の理由で来ていた人を紹介してもらったことはありました。
そこで仕事に繋がった例もあります。

ただの観光案内ではない

そりゃ観光も大切ですが、完全な観光ではありません。

バケーション要素に全振りしているのでは?と思うような所もありますが、wifiも暗号化されているだとか、仕事をする環境がいい(ある程度個室で仕事ができる、会議時に音が漏れない、貴重品ロッカーがある)とかがないと、ほぼ観光客しか来ません。

ワーケーションならではの観光案内をしないと効果はそこまで出ないでしょう。

分かりやすいので言えば「平日はめちゃくちゃ空いてる」
これは1つのインパクトのある内容です。

ワーケーションをするのに観光客と同じでは忙しくってなりません。
であれば、そういう伝え方もありなんだろうなと。

他にも週の1日だけは早朝から入れる、夜間も入れるなどすると、その日、その場所へ行く意味が出てきます。平日日中は仕事をしても、夜に入れるとかだと私とかだと嬉しかったりもします。

割と煮詰まっている時期だと思います。
笛吹けども踊らず状態なので、プロモーションにも手詰まり感も出てきた印象です。

もう一度対象を考え直しましょう。
そしてコントのような海辺でPCのイメージを捨てましょう。あれはやれる人が極端に少ないですし。