課題は本当に多い

記事はこちら:夢のワーケーション導入、総務がやるべきことは? 課題が盛りだくさんの状況を整理する

記事にもありますが、

調査の中でワーケーションを導入しているか尋ねたところ、「導入を検討したことはない」が85.4%という結果となり、いまだ大多数がワーケーションに後ろ向きである実態が明らかになった。

とのこと。

いくつも課題を書いていますが、私もワーケーションを普及させるには?を考えている身。
ここがボリュームゾーンであり、ここが動かないとどうにもなりません。

リモートワークが可能でワーケーションなんて言葉ができる前から、似たような事はしていました。
文豪がどこぞの山奥で執筆活動をするとかは今風なら立派なワーケーションです。
松尾芭蕉なんて最たるものでしょう。

既にやっている層に訴えてもパイは増えません。
「導入を検討したことはない」という85%ができなければ、ワーケーションなんてのはプレミアムフライデーさながらのスローガンだけで失速するでしょうね。

「なんであいつだけ?」という不公平感をどうなくすか?

企業が導入するとなると、セキュリティや環境と言ったこともそうですが、解決したとしてこの問題が出てくるでしょう。

ワーケーションはできる人がそもそも限られます。
ITを生業にしているSIerに私はいたことがありますが、部署によっては無理です。

私がいた部署はお客さんと一緒にプロジェクトマネジメントをする部隊でした。
今はリモートが前よりは可能になったとはいえ、打合せがあったり、現場での説明があったりでなかなかワーケーションというのは難しそうでした。

一方で、システム開発やパッケージ開発を担当する部署もあり、その人たちは自社で開発をしていたので、恐らくワーケーションも可能でしょう。もちろん多少は打合せはあるでしょうが、作り出したら作業する時間は融通が利きます。

そうなると、1人が何回もワーケーションをするとさすがに不公平感は出てきます。
ワーケーションは「ワークだけではない」のが曲者です。
バケーション要素が入るため、不公平感はその辺の内容とはえらい違いです。

それを企業の金で何度も行っていたら?ワーケーションと称して会社から補助を受けて例えば実家付近に帰るなんてことを頻繁にしてたら?と考えると、「なんでいつもあいつだけ!」となることは必至です。

当然ながら会社ではワーケーションなんて縁遠い人もいます。
その人からしたらもっとでしょうね。

いくら平等ではないのが当然とはいえ、会社の福利厚生としては不公平感は拭えません。
その辺りの解決策がないと、恩恵を受けられる側はいいですが、逆側は受け入れられにくい面もあると思います。

税制から考える

仮にワーケーションができるとして、会社も受け入れたとしても「ワーケーションの費用は何か?」という問題もあります。

福利厚生費?
ただ、そうなるとバケーション部分が含まれているのがワーケーションであるため、ちょっとやりすぎな感じもしないでもありません。

出張とも違いますし、研修費としてもいいのかもしれませんが、新入社員で行く研修合宿みたいなものとは違うので、これまた少し違う気が…。

ワーケーションを普及させるには税制も変えて、例えばワーケーションをしたら会社としてふるさと納税的な扱いにし、経費で落ちるというようにするとかがいいのでは?と考えてしまいます。

何か企業側もメリットというか、やりやすいように仕組みを整えないと「笛吹けども踊らず」になりそうですし、実際になっています。

コメントが素晴らしい。その通り!

なんでワーケーションの画像って海でパソコン開いているんですかね。そういうコントのようなイメージが無くならない限り根付かないと思います。

この記事に1件だけコメントがありましたが、これが素晴らしく本質をついています。

その通りです。
だから敢えてアイキャッチもそうしています。

このイメージ図は「現時点でいつでもどこでも仕事ができている人」を前提としているのです。
つまり、もう既にやっている人たちのイメージですね。

冒頭でも書いていますが、その人たちを動かしても今と変わりません。だってその人たちはやってるのだから。

このイメージ図の人はいつでも仕事ができ、移動も経費で落とせ、誰に小言を言われるでもない人です。根本的に会社員とは違います。

イメージより1/3位の自由度(バケーションの時間も)しかないような人をターゲットにしてワーケーションを定義しなおさないと、恐らく早晩消えます。

考え方は確かに面白いですし、地方自治体の関係人口の創出には移住、観光はこれ以上積み増せないとなると、残るブルーオーシャンはワーケーションとなるのも分かります。

その中で、どのような仕組みを作っていくのか?を考え直さないと今後の展開がありません。

一緒に考えていきましょう。