きっかけはフランスへの競馬観戦遠征

「仕事はぶっちゃけどこでもできるな」

と考えるきっかけになったのはフランスへの競馬観戦でした。

その時はプロジェクトがやや炎上しかけている中で、立場はPM。
とはいえフランス遠征は随分前から予定しており、そもそも競馬(凱旋門賞)に合わせていますので、繫盛期とか関係ありません。予定ではそれでもマシなフェーズであったのは確かです。

しかも、プロジェクトに参加した3月の最初の会議で「10月の最初の土日を含む数日は休みます」と布石を打っており、当然決行しました。

が、やはり仕事は気になります。
一応「これやっといてください」リストは作ったし、金曜日朝出発の土日を挟んで月曜日の夜戻り。超弾丸の旅行で、「移動含めた90時間位をどう使うか?」という勝負です。

まずは朝は出発より大分空港に入り、ラウンジで仕事のメールとチャットのチェック。
返せるものは返しておき、課題表なども更新して出発。

フランス到着後にホテルに入り、まずはメールとチャットのチェック。
時差がありますので、気にしつつも「まぁいいや、何時でも」という事でできる範囲で返信。

土日は競馬観戦をし、日曜日の競馬観戦後のフランスの夜(日本だと月曜日朝)に金曜日までのメールチェックとチャットのチェック。報告用の資料の更新をして就寝。

朝起きてメールチェック。日本だと午後ですので、これも軽く確認してから帰国というものでした。

競馬以外はほぼ仕事という鬼畜旅行でしたが、この時「あ、こういう働き方はアリだな」と思いましたね。

なぜなら、私は行く目的がはっきりしていました。
つまり「競馬を見る」という事以外は別にしなくても旅行のクオリティは大して下がりません。
一方で、これが行けなかったらショックでそれこそ2日位寝込んだでしょう。

それであれば、思い切って行ってしまい、そこで仕事をしたとしても、その時間だけ遊ばせてくれれば実は満足するというケースもあるなと。

これがワーケーションを考えるきっかけになりました。

恐らくこれが自分が実施したベストなワーケーション

私は独立後に20か所近くワーケーションをしていますが、これを超えるワーケーションは今の所ありません。

確かに「リラックスできる」「普段は見られない景色が見れる」という要素は沢山ありました。
これからもあるでしょう。

それでも、多分これ以上のワーケーションはそうそうないと思っています。
理由としては、「本当にやりたいことができ、仕事もできたから」です。

「ただのワーカーホリックじゃねーか」と思うかもしれませんが、こういうワーケーションは絶対にアリだと思います。
例えば「何かのコンサートに行きたい」でもいいですし、「このイベントには絶対に参加したい」というケース。
でも仕事に穴はそこまで作れない。
それであれば、「行った先で仕事をしますので、その時間だけ休ませてください」が成立するなら行く人はいるのではないかなと思います。

リラックス型のワーケーションが多いですが、目的明確型のワーケーションというのが普及することが、ワーケーション普及の1つのキーになるのではないか?と考えています。